TSIパーク

TSIパークは、テレビ下落合の本社屋や隣接する関連施設を含めた街区の総称。

概要

中核施設である14階建てのテレビ下落合本社「TSI放送センター」には、5つのテレビスタジオ・6つのラジオスタジオ、公開放送用ホール「TSIホール」などがあり、その南側には広場を挟んでTSIホテル、北側には21世紀記念タワーが設置されている。この他、センター周辺には、テレビ下落合の関連会社が入居する「オフィスビル」、歴代番組の国宝級の映像やセットなどを集めた「TSI番組資料館」などが点在している。
1956年3月に下落合製鋼工場が伊野己市に移転した跡地に本社社屋を竣工。その後、21世紀記念タワーやTSIホテルなどの周辺施設を建設し規模を拡張していった。
パークの中央部分に点在する、同局の創立者である天地無用之介が逆立ちをしている「サカサマ噴水」は、ノラネコたちの待ち合わせ場所としても有名である。

TSI放送センター

送信所は尻餅山にあるが放送終了後の試験電波発射テストなどは屋上の鉄塔から発射している。

テレビスタジオ

スタジオプリズム(1F、HD、183坪)

公開型スタジオ。1台の小型固定カメラとハンディカメラ(1〜2台、状況に応じて脚をつけて固定カメラとして使用する)、計2〜3台のカメラで運用。スタジオ入口のドアの色は赤。サブは中継車を使用する。同所専用のサブは存在しない。

第1スタジオ(2F~3F、HD、65坪)

さまざまな番組を収録するメインスタジオ。サブ、カメラなどはすべて新規購入(マルチフォーマット対応)。カメラは3台。スタジオ入口のドアの色は黄。

第1スタジオ副調整室(サブ、3F)

第2スタジオ(3F、HD)

2スタは当初減価償却の問題もあり、旧社屋の2サブおよび2スタ・スタジオの設備を移設(カメラに設置されていたプロンプターも旧社屋で使用されていたものを移設)して運用していたが、2009年2月末からHD対応機器への更新工事のため一旦閉鎖し、同作業完了後の2009年5月6日よりHD対応スタジオ・サブとして使用を再開した。スタジオ入口のドアの色は緑。
スタジオ内には3台のカメラがあり、すべてプロンプター(HD画角)装着の無人カメラ(2サブからリモートコントロールにて駆動)である。

第2スタジオ副調整室(サブ、2F。第2スタジオに隣接)

第3スタジオ(4F、HD)

報道フロア内にあるスタジオ。実質的に報道専用の顔出しブースである。サブはマスターサブ(HD対応)を使用するが、3スタを実質的に駆動しているサブは3スタのデスク横に設置されている簡易送出設備(SD、2011年9月末まで。)である。スタジオ入口のドアの色は青。
稼働以来、旧社屋の機材を移設して対応していたため、SD画質・画角4:3での放送となり、報道のHD取材映像も強制的にSD4:3にダウンコンバートされていたが、2011年10月1日から設備の更新工事に入り、同年11月8日よりHD機材に更新した上で運用を再開した。
TSIニュースなどで使用。

第4スタジオ(5F、HD)

スタジオ入口のドアの色はない。

メディアセンター(主調整室、6階)

ラジオスタジオ(RSI、FSIともに共通)

第1スタジオ

収録専用スタジオ。主に公開放送で使用されている。

第2スタジオ

生放送・収録兼用スタジオ。

第3スタジオ

生放送専用スタジオ。

旧社屋(現・TSI番組資料館)

旧社屋の建設は1959年4月から開始され、約11ヶ月後の1960年3月に竣工完成。本社屋演奏所竣工記念式典には当時の羽可本市長、下落合県知事、下落合新聞社社主などが出席し、「火入れ式」と呼んだマスター(主調整室)設備と第1スタジオ、第1スタジオ副調整室などへの電源投入式典も行われた。

第1スタジオ(1F)

メインスタジオ。広さ56坪。開局記念特番「テレビ下落合誕生」(オープニングと一部の映像が16ミリフィルム、その他はスタジオからの放送)が最初の番組。その後、さまざまな番組に使用された。旧社屋末期には3台のカメラ(3台共に日立製)が常設されていた。なお一部特番ではスタジオ内にカメラクレーンを搬入して運用したこともある。

第1スタジオ・副調整室(1サブ、2F)

ステレオ音声多重放送対応の副調整室である。アナウンスブースを併設。
このアナウンスブースからはかつて、朝の情報生番組「イヤミのVJモーニング」(VJ:イヤミ)が放送されていた。イヤミは、ブース内に設置されたテクニクス製のCDプレーヤーを自ら操作しながら曲出しを行ったり、映像に合わせてビデオジョッキーを担当した。ちなみに第1回の放送ではアナブースの模様がハンディカメラによって撮影され、生放送された。

第2スタジオ(1F)

広さ18坪。ニュースやミニ番組の収録などを想定して作られた学校の放送室並みの超狭小スタジオ。しかし、1スタからのOAでコストがかかっていた昼ワイドの省力化を目的とし「コニャニャチハ12時です」(60分→のち45分)リニューアル(1981年)時に改装された。特筆すべきはサブからの遠隔操作で運用する無人リモコンカメラ(池上通信機製)が2台設置されたことで、これによりスタジオにはフロアディレクター以外のスタッフがいなくても放送運行が可能となった。
このような事情から、生放送・収録を問わずフル稼働となった。

第2スタジオ・副調整室(2サブ、2F)

第2スタジオだけではなく、のちに稼働したスカイスタジオのサブとしても使用された。1サブ同様、2サブ内にもアナウンスブースを併設(開局時から2スタの機材更新までの間、ニュース用の簡易スタジオとしても使用し、その期間はブース内にニュース用の簡易セットおよび無人のリモコンカメラを常設)。

スカイスタジオ(3F)

1983年、社長室の一部を取り払いオフィス内に開設されたガラス張りのスタジオ(先述の通り、サブは2サブを使用)。公開番組などはここから放送。第2スタジオ同様、小回りが利くため重宝された。

主調整室(マスタールーム、2F)

TSIのマスターコントロール室で、マスター設備はNEC製。ここから鶴見親局(尻餅山送信所)のコントロールや番組の送出を行っていた。マスタールームに隣接した「CMバンク」は1989年頃にD2-VTRのカートラック方式に更新され、続いて、「VTR室」の1インチVTRもD2-VTRに更新された。CMバンクには、提供コメント(提クレ)を送出する為の音声パック装置も備えられていたり、CMバンク室に隣接した場所に「天気」画面描画用マッキントッシュPCやグラフィック装置があった。また、マスタールームの入口ドア左側の棚には「お待ち」と呼ばれた「しばらくお待ち下さい」のテロップカードも常時備えられ、放送事故時はテロップ装置にそれを差し替えて放送していた。また、このマスタールーム内には「お天気カメラ」のコントロール卓も設置されており、旧社屋の屋上カメラや羽可本海峡大橋設置カメラのコントロールもここから行っていた。ちなみに、マスタールームと上記「VTR室」隣との間には「テロップ送出架」があり、紙カード写植による「テロップ送出装置」も備えられていた。番組の運行中にリアルタイムで送出する「制作著作 テレビ下落合」「STEREO」「BILINGUAL」等のテロップもここで送出していた(同装置は1990年頃に新装置に更新され、その後は電子テロップ装置のサブ機として現用されていた)。
なお、旧社屋増築当時(1971年)に上記「VTR室」に導入されたVTRは、2インチVTR(2インチスーパーハイバンドカラーVTR)が2台であり、1台は中継回線や外部からの中継収録に使用され、もう1台はビデオテープ番組の運行などに使用されていた。
※1インチカラーVTRへの更新年度は1980年代であるが現在のところ詳細は不明。

報道顔出しブース(報道部内)

報道部の一角に簡便な顔出しブースが作られており、ここからニュースが放送されていた。

  • 最終更新:2018-01-26 23:35:52

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